
よくテレビなどで「現在のロンドン市場では1ドルあたり80円05銭から10銭の間で取引されています。」と言っているのを聞いた事があると思いますがこれは誤った表現です。
正しくは「80円05銭でドルを買う人がいて、80円10銭でドルを売る人がいる」と言う事です。
ドルを買うレートの事を「買値(Bid:ビッド)」、ドルを売るレートの事を「売値(Offer:オファー)」と呼びます。この買値(Bid:ビッド)と売値(Offer:オファー)の両方を一度に提示するプライスの事を「2(ツー)ウェイプライス」と言います。インターバンク市場(後述)ではこの「2ウェイプライス」が基本となっています。
インターバンク市場ではまず相手に対して「売りたいのか買いたいのか」を聞く事はありません。
売りたい人はより高く売りたく、買いたい人はより低く買いたいのは当たり前の事です。例えば誰かが「ドルを買いたい」と言った場合、言われた人はその人により高くドルを買わせようと高い売値レートを出す事でしょう。
外国為替は証券取引所のような建物がない取引所を介さない「相対取引」(あいたい)ですので、取引レートを提示する人によって提示価格は違いますし、その提示価格で取引するかどうかは提示された人の自由判断に任されます。
またレートを提示する人は自分がその時持っているポジションなどによって、自由にレートを作る事が出来ます。
しかし、この理論を使えば『100円25銭の買値-180円50銭の売値』のようなレートになってしまい、いつまで経っても取引が成り立ちませんし、利ざやを取るのも難しくなりますが、実際のマーケットではこの数字が収斂されて「110円20銭-25銭」のようにより狭い値幅で取引されています。(ただし戦争などで相場が荒れた場合は売値と買値の間に1円以上の開きが出る場合もあります。)また売値と買値の差(スプレッド)が狭ければ狭いほど良いプライスであると言う事も言えます。
ドル/円取引の場合、「ドルを買う人=円を売る人」「ドルを売る人=円を買う人」である事はお判り頂けると思います。そして「ドル」を中心に考えると、以下のような形になります。

上記の場合、ドルを売りたい人が売れる取引レートは「110円05銭」、
そしてドルを買いたい人が買える取引レートは「80円10銭」となります。













