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テレビのニュースなどで「今日は更に円高が進み何円になりました。」と言っているのを耳にしますが、
マーケットの常識ではいつもドルが中心となっているので、通常は「上がった」と言えばドルが上がった事を指し、「下がった」と言えばドルが下がった事を指します。まずはドルで相場を考えることを習慣付けましょう。
円を中心に考えてしまうと、円が外貨に対して売られているのか買われているのかばかりに目が行ってしまい、本当の相場の動きがわからなくなってしまいます。

しかし実際は戦争などでドルが売られて、その対価として「安全通貨」と言われる永世中立国スイスのスイスフランが買われているのかもしれませんし、米国が利下げした結果として高金利通貨に資金が流れ、結果的にドルが売られオーストラリアドルや英国ポンドが一斉に買われているのかもしれません。

事実、三年に一回発行されているBIS銀行(Bank for International Settlements)の調査を見てみると、ドルがいかに多く取引されているか分かりますし、逆に例えば「スイス/円」取引がマーケット全体で取引される量を考えてみても、「スイス/円」を取引するからと言って「スイス/円」だけ見ていてもマーケットの動きが見えてこない事が分かります。

クロス取引の場合このような考え方は特に重要です。例えばオーストラリアドル(以下オージー)/円の取引はプロの世界であるインターバンクでは「オージー/円」で売買が行われる事はまずありません。なぜなら「オージー/円の取引」は一般的ではなく、必ず「オージー/ドル」と「ドル/円」にばらして売買されるからです。
ばらして取引がされると言う事は参加者も違えば、反応する材料も異なってきます。
したがってオージー/円の動きだけではなく、オージー/ドルとドル/円の動きをつかんでいなければ「オージー/円」の本当の動きは判らないのです。 最初はちょっと大変でもドルを中心にして考える事になれてしまうと大きなニュースが入った時にどう動いたらよいのか即座に正しく判断できるようになってくるでしょう。

参考資料

通貨ペア別売買割合

出展:Bank for International Settlements
”Central bank survey of foreign exchange and derivatives market activity in April 2004”

通貨別取引割合(2010年現在)

通貨取引割合
米ドル84.9
ユーロ39.1
日本円19
英ポンド12.9
豪ドル7.6
スイスフラン6.4
カナダドル5.3
香港ドル2.4
スウェーデンクローナ2.2
ニュージーランドドル1.6
韓国ウォン1.5
シンガポールドル1.4
ノルウェークローネ1.3
メキシコペソ1.3
インドルピー0.9
ロシアンルーブル0.9
ポーランドズロチ0.8
トルコリラ0.7
南アフリカランド0.7
その他9.1
合計200.00

*通貨ペアは二つの通貨が使用されるのでトータルは200になります。
出展:Bank for International Settlements
”Central bank survey of foreign exchange and derivatives market activity in April 2010”

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